T-STYLEです!
日本人の平均睡眠時間は6時間ほどと言われており
キャンプ中も約1/3以上の時間を睡眠に使っている計算になります。
(キャンプ場到着13:00~退場翌朝11:00を想定した場合)
シュラフ(寝袋)によって左右される睡眠の快適さは重要ですね。
とはいっても各社から数々のシュラフが発売されていて
どれを選んでいいのか判らない。という声もよく聞きます。
例えば、自宅でも夏はタオルケット・冬は羽毛布団と季節によって布団を変える
人によって羽毛布団よりも毛布のほうが肌触りが好みであるなど
様々な理由で布団を選ぶように
シュラフも気温や体格・体質などを考慮して
あなたのキャンプスタイルに合ったものを選べるようになっています。
今回はそんなシュラフに迫り、種類と選び方をご紹介していきます。
シュラフとは
シュラフ(ドイツ語)は寝袋やスリーピングバッグ(英語)とも呼ばれています。
キャンプ中の野外での睡眠や車中泊・災害時などに布団の役割を果たし
温かさや寝心地の良さを実現するアイテムです。
持ち運びも視野に入れた収納性やコンパクトさ
外気温を何度と想定した製品なのかという部分で選ぶべきシュラフが変ってきます。
では早速、どのような種類があるのか見ていきましょう。
形状
まずシュラフの形は大きく分けて2種類です。ミイラに似ていることからミイラを意味するマミーと言う名称が付いています。
頭まで被れて足元が細くなっているため
体と寝袋の隙間が少なく保温性が高いことが特徴です。
また、足元に使われている布面積が小さい分、コンパクトに収納することが出来ます。
封筒型
足元にも余裕があるので圧迫感がなく寝返りもしやすいです。
側面にファスナーが付いている製品が多く
同製品なら連結が出来るものも発売されています。
また、ファスナーをL字に開けるタイプは2人分の掛け布団としても活用できます。
よって、コンパクトさや保温性を求める場合はマミー型
汎用性や動きやすさを重視するなら封筒型という選び方になります。
ちなみに、この2種類以外にも
エッグ型・ラップ型・人型などのシュラフが有りますが
発売しているメーカーが限定されており、あまり一般的ではありません。
では続いては耐久温度です。
耐久温度
耐久温度の測り方はメーカーによっても異なリますが大抵の場合3つの温度が書かれています。
Comfort Limit(快適温度)
一般的な成人女性が寒いと感じることなく快適に睡眠できる温度域とされています。
(一般的に男性に比べ女性は代謝が低く寒さを感じやすいため、高い使用温度が算出されます)
Lower Limit(下限温度)
一般的な成人男性がシュラフの入り口を閉めて内部で丸くなった状態で8時間ほど睡眠できる温度域とされています。
また衣服の着用や、その他の要素(マットやシーツなど)により
快適性を高めることが可能となっています。
Extreme Limit(極限温度)
成人女性がシュラフの入り口を閉めて中で膝を抱える程丸くなった状態で約6時間まで耐えられる温度域とされています。
この温度域では身体は震えを起こすことで熱を作り出し
基礎代謝量を増やそうとします。
極限状態での使用を想定しているため低体温症の恐れもある危険な温度域となります。
なお、基本的に耐久温度の測定は
外で活動する状態から一枚脱いだインナーのみの状態が想定されています。
しかし、風や個人差での体感温度の違いから
使用目安温度に5℃程足した温度の表記があるものを選びましょう。
サイズ
基本としては以下のようなサイズとなる製品が大半です。- マミー型:ザックに入るコンパクトなサイズ
- 封筒型:シングルサイズの他にダブルサイズやキングサイズの製品もあり
お子様連れやオートキャンプを想定した大きさ
また、圧縮機能をもったベルト付きのシュラフ用収納袋も発売されています。
積載のスペースを考えて製品の収納サイズを必ず確認しておきましょう。
なお、シュラフ使用時のサイズですが
185cm~2m前後のものが多いので身長が高い方は
使用時の長さもチェックしたほうが良いです。
中綿の素材
シュラフには温かさを維持するため中綿が詰められており大きく分けて2種類の素材に分類されます。
化学繊維(化繊)
水に濡れても乾きやすくて洗濯などのお手入れが楽チンなのが特徴です。
比較的安価ですが、ダウンと比べると約2倍の重さと大きさがあります。
ダウン(羽毛)
ダウンは空気を含みやすいため保温性が高くて寝心地抜群です。コンパクトになるため収納性は高いですが
水には弱く、洗濯にはダウン専用の洗剤が必要となります。
よって、お手入れを簡単にしたいなら化繊
収納性を重視するならダウンというような選び方になりますね。
表地の素材
顔や足など、肌にも触れるアイテムなので肌触りも重要になります。表面(シュラフの外側)は水気や湿気の浸入を防ぐためナイロンやポリエステルなど
防水性のある素材が使われていることが多いですが
肌に触れる内側の布地はコットンやポリエステル・ナイロンなど様々な素材で作られています。
安価で素材にこだわっていない製品は
寝返りを打つ度にガサガサと音が鳴ってしまうものや
肌触りが良くないものが多いです。
同じ素材でも厚みによって肌触りの印象は異なるので
口コミやネットでのレビューを参考にしてみる
実際に店舗で触ってみるなどして検討するのがおすすめです。
まとめ
今回はざっくりとした説明ですがこの内容を押さえておくと製品を見た時に
あなたの目的に合った製品かどうかが判断できると思います。
メーカーによってメーカー独自の製法がある場合や
カラーバリエーション・デザイン・内ポケットなどの細かい機能
挙げればキリが無いほど、まだまだ選ぶ基準はありますね。
快適な睡眠を確保できるように
こだわりのシュラフを選んで楽しみましょう!
また、収納サイズに関してはネットの数値だけを見て購入すると
「実物が意外と大きい」という認識の誤差が発生するので
服やタオルを丸めて収納サイズを再現してみるのがオススメです☆